// 自動車のパワートレインシステム

シャシダイナモや実走行でのエミッション最適化​

APLでは車両の開発は走行可能な車両プロトタイプから始まります.プロジェクトや活動分野は多岐にわたり,基本データの検証から始まり,シャシダイナモや路上での車両パワートレインの最適化,そして認証や生産適合性(CoP)に至るまで多岐にわたっています.

燃費計測および排気ガス計測と航続距離解析の為のシャシダイナモ活用

APLでは15台のシャシダイナモを保有しています.これらは,DIN/ISO 17025に準拠し,様々な国際市場向けに,従来の内燃機関車両,ハイブリッド車両,BEV車の開発タスクおよび法定試験(ISC,COP,認証試験)が実施出来るよう政府より認定されています(DAkkS認定証D-PL-11082–01-00).

テストベンチは,テクニカル・サービスと顧客の双方による定期的な監査を受けています.

使用しているシャシダイナモは全てAPL グループのAIP Automotive社製の最新シャシダイナモと,排気ガス計測に必要な測装置(CVS)を完備しており,常温(10℃以上)用の4軸シャシダイナモが標準となっています.また,低温~高温(-40℃~+40℃)の環境槽付の4軸シャシダイナモも1台あります.加えて,高度シミュレーション(堀場製作所製MEDAS)付きシャシダイナモも完備されています(1xMEDAS,2xMEDAS対応シャシダイナモ).

シャシダイナモを利用した試験技術は常に進化を続けており,法的要件を満たす必要があります.グループ企業のAIP Automotive社との密接な関係により,APLのシャシダイナモセンターは,マーケットニーズに絶えず適応した測定技術をタイムリーに提供しています.そのため,法的規制が施行される前に,将来的な要件に対応する測定機器を入手することができます.このような素早い対応が,お客様の自動車開発の効率化や早期な法規対応に役立っていると確信しています.

来るべきEU7の法規制に備え,以下の排出量の測定技術が拡大されることが想定されています:

+ 粒子数カウンタ(PN10)

+ アンモニア(NH3)

+ 亜酸化窒素(N2O)

+ QCL測定技術

+ LASシステム(FTIRシステムとの整合性)

 

基本データ入力 — 故障診断(OBD) — エミッション計測

肝心な最初のステップとして,エンジンテストベンチで開発された基盤となる車両データの検証です.世界中での試験運転によって,ドライバ,渋滞,環境,気候,ルートなどの要素に影響されることなく,開発目標に到達することができるようになっています.

ほとんどのデータは,最先端のシャシダイナモテストベンチにて生じる排出ガス関連機能や故障診断(OBD)についてのものです.各国の法規制遵守を実証することに加え,欧州における乗用車の法定試験には実走環境下での排出ガス測定が必要になりますが,APLはこのような試験に対し,個別のルート選択から測定技術の適合や比較,法的要求事項に準拠したデータ評価まで,総合的なアプローチを提供しています.PEMS (Porta­ble Emis­si­ons Measu­re­ment System)の測定技術は確実なデータを収集するために,開発工程に用いられています.

ドライブトレインの電動化と自動車のデジタル化が進んでいることにより,シャシダイナモテストベンチに対応した試作品が,比較的遅い段階で初めて利用できるようになります.開発工程のできるだけ早い段階で,排出量と消費量の最適化を行えるようにするために,APLのドライブトレインの試験設備には測定技術と装備に対応できる,高性能のテストベンチもご用意しております.この環境下で,仮想コンポーネントを順次新しいハードウェアに置き換えることで,複雑なシステム全体を生産可能な状態に開発していくことができるのです.

認証と生産適合性試験(CoP)

排出ガスとOBDのデータ入力が完了したら,車両を認証工程に移すことができます.法律に準拠した認証のためには,様々なサイクルで試験を行わなくてはなりません.APLがシャシダイナモで行うテストサイクルには,NEDC,WLTC,WHTC,RDEなどがあり,その他国際基準の関連サイクルにも対応しています.欧州では,PEMS測定を実走環境で排出ガスの制限の準拠を証明した状態で行われなければなりません.

CoP試験では組立工程の中で,製品の耐久性の測定と品質保証の両方を行います.CoPはあらゆる型式で実証されなくてはならず,生産されたすべての車両が型式認証の準拠を保証することを目的としています.

“素晴らしいチーム,やりがいのある仕事,毎日新しいことを学べるチャンス.これこそがAPLでの働きがいです.”

Nico K., ローラーダイナモドライバ

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内燃機関用ドライブトレインの開発

化学系実験環境

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